日刊工業新聞掲載!!

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 / 2012年11月22日 / 

LED照明 太陽追尾式パネル搭載 ワコーシステムコントロール 発電効率2倍実現                

ワコーシステムコントロールは環境事業に参入する。主力の自動制御装置のノウハウを生かし、太陽追尾式太陽光発電パネルを搭載した発行ダイオード(LED)照明を開発した。価格は1基100万円で、初年度50基の販売が目標。販売代理店を募集している。国内の自動制御装置の需要が伸び悩む中、需要増が見込まれる環境分野に事業の軸足を移す。
ワコーシステムコントロールの太陽追尾式パネルは、毎時15度回転しながら太陽の方向を向き続ける。パネルの回転角度の調整には、自動制御装置の位置決めに用いるアブソリュートセンサー技術を応用した。発電効率は固定式と比べ、最大2倍。雨天や梅雨時など、太陽光が当たらない時にも満充電で7日間の点灯が可能。独立電源のため、電気工事は必要ない。同社は1995年にLED事業に参入、その技術を照明に生かした。太陽追尾式発電パネルを搭載したLED照明の最大出力は85ワット。今年3月には、国立スポーツ科学センター(東京都北区)に追尾式16基と固定式5基をサッカー場などの照明用として納入した。
現在、出力2キロワットの大型追尾式パネルを開発中で、今年度末に完成予定。独立電源の強みを生かし、山林、田畑など電気工事の難しい場所での照明やポンプの電源用に導入を目指す。
同社は自動制御装置の他にオゾン発生装置・分解装置を開発してきた。2009年にオゾン事業部を改組し「環境事業部」を発足。現在、環境事業部の売り上げは全体の3割を占めるが、「環境を将来の基幹事業にした」と(鈴木社長)としている。 2010年4月27日掲載:日刊工業新聞

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