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事例

【環境:影響評価】海水版WET

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試験事例・用途  /  医療・バイオ 環境 試験・分析・測定

 【 海水版WET試験 】

 

WET試験は前提として、

「生態系=生物群全体への影響評価を見る」

という概念を導入しております。

 

その為、被験生物には食物連鎖を考慮し、一次生産者としての植物プランクトン、その捕食者である動物プランクトン、さらにこれらを捕食する高次生物として魚類の3生物が代表種として用いられます。

 

また、評価基準はこれら被験生物に対する排水の急性毒性(短期間に斃死あるいは増殖抑制といった影響を及ぼすかどうか)および慢性毒性(長期的な観点からみて生物の増殖を抑制しうる影響を与えるかどうか)の有無により判断します。

 

ここで考えなければならない点として、

 

・河川に流入した物質は途中で分解されない限りやがて海に流れ着く

・化学物質は淡水と海水それぞれにおいて毒性が変化する、

・淡水生物には被害がでにくくても、海水生物に対しては特に強い毒性を示す、

 

といったことがあげられます。

 

そこで最初にテストガイドラインが制定されたアメリカでは対象生物として淡水生物、海水生物の両方が例示されています。

 

海水生物の具体例としては、

・      Sheepshead minnow ( Cyprinodon variegates ) 海水馴致可能なメダカの一種

・      Inland silverside ( Menidia beryllina ) トウゴロウイワシの一種

・      Mysid shrimp  ( Mysidopsis bahia ) アミ科の一種

・      Sea Urchin ( Arbacia punctulata ) ウニの一種

・      Red macroalga ( Champia parvula ) 紅藻類の一種

があげられております。

 

これらはアメリカにおいて試験サンプルとしての入手しやすさ、扱いやすさ、過去の試験結果の蓄積等の点から推奨種として選定されております。

 

以上の海水生物を含む水生生物を対象としたWET試験が工場排水の管理法として義務化され、世界各国において導入され、ビジネス上の要求事項あるいはCSRの観点から広く認知されております。

 

一方、日本国内においては海水生物を対象としたWET試験は実施可能機関自体が少ない、過去の試験実績が少ないといった事もさることながら、試験の対象となる海水生物を安定的に供給できる体制が整っていないことも問題であると考えられます。

 

こうした状況に対し弊社では、

海産の二枚貝類、微細藻類、魚類、甲殻類等の増養殖に関する長年の研究実績と、自社でこれら生物を生産、販売している体制を整えており、常時試験できる体制にあります。

 

弊社では海水生物を対象とした非常に広範囲な分野の試験依頼を受けまわっておりますが、こうした実績を踏まえたオンリーワンのサービスとして、海水版WET試験をご提案しております。

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