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事例

SCM415(クロムモリブデン鋼)の形彫り放電加工事例

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精密放電加工事例  / 2015年04月19日 /  航空・宇宙 自動車 鉄/非鉄金属

【ヘリカル工法による形彫り放電加工事例】

ワーク厚12mm、深さ3mm はすば歯車(内歯)

 

SCM415は焼入れ性に優れ、靭性もあることから自動車部品のボルト、ナットなどによく使われています。

今回はSCM415の材料に、はすば歯車(ヘリカルギア)の内歯を形彫り放電加工で作成しました。

 

 

はすば歯車(ヘリカルギア)内歯のワイヤー放電加工事例   写真の外歯はワイヤカットで、

 形彫り放電加工を行ったのは内径側の
 はすば歯車(ヘリカルギア)の内歯です。

 

 材料:SCM415(クロムモリブデン鋼)
 内径:32φ
 深さ:3mm(底付き止まり穴)
 ワーク厚:12mm

    ▲クリックで拡大▲

 

内歯の加工は、右ネジでもってねじりながら加工を進める「ヘリカル工法」で行っています。
※ヘリカル工法は、Z軸と角度割出しC軸をNCで同期させ、ねじりながら進行して行く工法。

 

同時2軸制御の加工法となるヘリカル工法は、加工屑の排出促進が図りにくく、しかも微小モジュールで歯数の多い本事例は、歯先が細く大きなクリアランスが確保できないため、加工時間と工具電極消耗が多くなりがちで、歯先円直径の品質・精度の確保に最も苦労する難加工の代表格と言える事例です。

 

歯幅が狭く、荒加工用でもクリアランス片側0.04mm、仕上用は0.02mmしか取れないため、開始条件が高速無消耗が成立するロングパルス条件が適用できず、通常は低速有消耗領域を選択するため、膨大な加工時間を費やして電極消耗が増大し、放電ギャップも大きくなって、品質・精度の確保は困難を極める案件です。弊社ではこのような難加工であっても、面粗度2ミクロン以内、寸法公差5ミクロン以内を確保可能な独自の最適加工条件を確立していることから、高速高品位短納期対応が可能です。

 

サイズ比較:はすば歯車(ヘリカルギア) はすば歯車(ヘリカルギア) 内歯部分アップ(放電加工)

 

 

放電加工による SCM415の「はすば歯車(ヘリカルギア)」の内歯の作成は中2日で納品しました。
ありとあらゆる難加工に対応してきた放電加工のスペシャリスト達が、即本番での超短納期対応により、多くの方々にご満足頂ける追加工品をお届けさせて頂いております。


橋川製作所では30年以上に及ぶ豊富な経験を基に、様々なクリアランス、特殊材料、限界領域を超える深さなどあらゆるものに応えられる放電加工のデータチューニングノウハウを確立しております。無理難題に果敢にチャレンジする社風で限界領域の拡大に常に挑んでおりますので、是非一度お気軽にご相談下さい。

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