スマイルケア食/ユニバーサルデザインフード(食感試験機 TEXシリーズ 測定事例③)
スマイルケア食/ユニバーサルデザインフード
スマイルケア食やユニバーサルデザインフード試験
日本介護食品協議会で規格されているユニバーサルデザインフード(UDF)の区分を、 実際に市販されているUDF商品を用いて測定しました。 えん下困難者用食品(消費者庁提示)や、スマイルケア食(農林水産省提示)についても 同区分(「食べやすさ」の目安となる基準)を用いています。
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●試料
容易にかめる食品(マカロニグラタン)
歯ぐきでつぶせる食品(魚とや野菜のかきたま)
舌でつぶせる食品(かぼちゃの含め煮)
かまなくてよい食品(にんじんとタマネギのペースト)
※試料名称は商品名ではありません。
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●使用治具
① φ20mm圧子
② φ40mm 深さ15mm 容器(すりきりで条件を満たす)
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●試験種類
テクスチャー試験
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●測定条件
01. 試験速度 : 試験速度 : 600mm/min
02. 開始位置 : 設定しない
(下降ボタンで試料上面から約25mmの高さまで下げてから、STARTを押す)
03. 試料高さ : 15mm (初期に原点検出が必要。)
04. スマートゼロ : 1.0mm
05. 圧縮深さ測定範囲 : 10mm
06. もろさ検知 : 5.0%
07. 出力単位 : Pa (= N/mm² )
08. 治具面積 : 314.15mm²
09. 荷重上限 : 100N
この試験条件であれば、「テクスチャー試験」を選択するだけで、条件詳細の変更は必要ありません。
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●結果
UDFで規格化されている項目は硬さだけですが、凝集性、咀嚼性にも差異が見られました。硬さ項目は、全区分の商品が余裕をもって規格をクリアしていました。区分1、区分2は見た目が通常の食品に近く、固形の具材が多く、均一でないために測定値のバラツキが大きいです。区分3、区分4はペースト状で均質なため測定値が安定しています。
えん下困難者用食品や、スマイルケア食では硬さの他、付着性、凝集性が規格化されています。下図は、区分1~4物性を視覚的に比較できるよう、重ね書きしたグラフです。(TEX-100標準付属ソフト使用)
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