エム・エル・ピー株式会社

エム・エル・ピー株式会社の事業概要

我が社は１９８７年創業という未だ二十にもならない若い企業です。

三菱重工が製造する印刷機械の販売だけを目的に、それも関東及び新潟地区だけに営業エリアを限定するということで、三菱重工が45％の出資をして設立された販売会社であります。

我が社には転勤もノルマもありませんし、現在１０名の社員ですがこれが将来３０名４０名に増員されるとは考えられません。何故ならば我々が扱っている印刷機械という商品は大勢の営業マンが広範囲に飛び出して短期間に大量に販売するという類いの商品ではないからであります。全くそれとは正反対の商品です。ご承知のように印刷機械の法定償却年限は１０年であります。一台の機械の商談が纏まり納品させて戴いた場合、その機械の更新需要に関する商談はよほどのことがなければ単純に１０年先ということであります。ましてや今日のような経済情勢のなかでは、１３年１５年さらには２０年という長い歳月現役の設備機械として使用される事はめずらしくありません。このように商談から商談までの期間が大変長いこと、それにもかかわらず設備
機械であるため、あまりエリアが広いと日常のフォローが疎かになる恐れがあること、いつもたくさんの商談を抱えて飛び回るといった営業でないこと等の理由から大勢の営業集団を造る必要がない訳です。

一台一台の商談をお客様と共に将来を見据えて進めて行く、そこには個人的なノルマとか目先の利益だけを求める考えが入る余地はありません。あらゆる産業の営業活動がそうであろうと思いますが、特に印刷機械の営業には人間関係とか信頼関係とかが強く求められるその最たるものだと思います。商談のサイクルが長いこと、投資金額が高額であること等がその要因かと思います。

我が社では『自分のお客様は自分でつくる、自分のお客様は自分で守る』という事を各営業マンが自覚しつつ活動しております。営業の性質上どうしても個々の人となりが前面に出た営業にならざるを得ません。お客様に対する時、一人一人が経営者であるという自覚をもって臨み、その集大成がエム・エル・ピーであるという認識です。もちろん毎週月曜日には早朝会議を開き一週間の活動内容の報告や情報の交換を行い企業としての方向、営業マン個々の位置付け等を打ち合わせて営業集団としての在り方はお互いしっかりと確認しあっております。このように営業マン個々の資質に依るところの多い営業内容ですから営業マンの成長には時間がかかります。従って企業としてはじっくりと時間をかけ充分に経験を積んで、お客様の多額の投資で企業の屋台
骨を支える設備のご相談に立派に応えられる人材を育成すべく努めているところであります。

我が社にとってもう一つ大きな役割は、お客様と機械を造る三菱重工、アフターサービスを行うサービス会社との間にたっていかに活動するかということであります。三菱重工と言えば長年培ってきたその技術力、開発力、資本力は世界に誇れる大企業であります。その大企業の力を細部にわたって充分に発揮してもらうにはどうするか。そこで世界で最も小さな我々営業集団がお客様のどんな小さなご意見ご要望も真剣に承って、それを三菱重工・サービス会社に的確にフィードバックする、そのことが我々にとって重要な役割になる訳であります。お客様のご意見ご要望を的確に伝えさえすれば、三菱重工の技術力、開発力をもってある程度時間はかかるかも知れませんが必ずお客様の生産に寄与できる印刷機械が造り出せるものと信じております。造る者
、売る者、サービスする者それぞれがしっかりと自分の立場をわきまえ、三人四脚をきっちり組んでお客様に対応する時、その時こそが真にお客様の満足を勝ち得た時であり、我々の存在意義が認められた時と思います。

長い営業活動の結果、商談が実り契約、納入、集金が完了した時の喜び満足感は何にも変えがたいものがあります。その上、そこから始まるお客様とのお付合いにおいてはオーバーかも知れませんが人生そのものという色々な出来事を体験する事が出来ます。長期にわたるお付合いだけに、単にビジネスの範囲に止まらず、個人と個人、人格と人格といった深い関係ができあがり、結果として営業マン個々のありようが問われ、業績を伸ばす上で限りなく営業マン個々の力と努力が期待される訳であります。

変化の激しい時代にあって、むしろそれに逆行するかの印象を持たれるかも知れませんが超大型企業と超小型企業の組み合わせの中で、お客様の満足度を高める活動はそれなりに報われる部分の多いやり甲斐のある仕事であると認識しております。

言うは易くでなかなか思うように行かないのが常ですが、理想はどこまでも高く掲げその実現に向けてたゆまず努力して行きたいと全員一丸となってガンバッテおります。

以上