BATTERY JAPAN[秋]~[国際]二次電池展~ 出展レポート ~変化の現場と、私たちの“進化”~
2025年秋、OKIエンジニアリングは幕張メッセで開催された「BATTERY JAPAN[秋]~[国際]二次電池展~」に出展しました。当社は本展示会に5年連続して出展しており、積み重ねてきた二次電池に関わる知識、実績・経験をもとに、展示ブースの見せ方と機能を年々改善してきました。
今年は「“進化”」をキーワードに掲げ、来場者一人ひとりに「何をしている会社か」「どんなサービスがあるか」、そして「信頼できる会社か」が瞬時に伝わる展示ブースづくりを重視。PR力の強化、来場されたお客様に寄り添う“説明・展示配置”の工夫、そしてものづくりを支える受託解析サービス会社として、来場者ごとの多様なニーズに合わせた、分かりやすい“サイン・動線設計”、デジタル資料提供など、新たな見せ方にも挑戦しました。
どんな方にも瞬時に「何をやっている会社なのか」「どんな技術・サービスを扱っているのか」が伝わるブースづくりを目指した結果、業界関係者・メーカーの技術者・学生など当社のブースは1,900名超の来場者にお越しいただき、例年以上の熱気に包まれる中で、数多くのご相談や対話が生まれました。
今回の展示会では、「体感できる分かりやすさ」「現場課題への即応力」「情報提供方法の進化」という3点を軸に、これまで以上に"進化"を体現し、新たな価値創出への手ごたえを得ることができました。
本レポートでは、展示会を通じて総括された成果、現場課題へのサービス・技術力の紹介、“世の中へのGO”という社会的使命など、OKIエンジニアリングの今年の“進化”をご紹介します。
展示ブース見せ方の進化――体験価値と情報発信の刷新
今年の展示会準備は、5月・7月・9月と主要な展示会が2ヶ月ごとに続くタイトなスケジュールで、慌ただしいスタートとなりました。
OKIエンジニアリングでは、新社長が4月の就任時に発信した「成長に向け、進化しましょう」という方針を受けて、その“進化”という言葉への共感から想いを形にすべく、従来の展示ブースの見せ方や企画内容を根本から見直しました。
「お客さま視点でどう進化すべきか。」
この問いを起点に、これまでの慣習や当たり前を疑い、ブース運営を「来場者視点で分かりやすさと進化」という軸で再構築。「より伝わり、体験価値が高まるブース」をどう実現するか本格的に検討し、見せ方・案内・動線設計までゼロから刷新しました。
「具体的に何を工夫するのか。」
今年は、ブースの前を通った瞬間に「何をやっている会社なのか」「どんな技術・サービスを扱っているのか」が直感的に伝わるよう、分野ごとのアイコンをブース上部にレイアウトし、ブース内セミナーご紹介のアナウンス文も新たに作成しました。これにより、通りがかりの来場者にも当社の事業や専門性が “直感的に”分かりやすく伝わるブースづくりを実現しています。
また、パネルレイアウトにも工夫を凝らし、その場でPDF資料を受け取ることができるQRコードを設置。来場者はスマートフォンですぐに技術情報・サービス詳細にアクセスできるようになりました。さらに、パネル内の見やすい箇所には各セミナータイトルや関連情報も明記し、来場者が自身の課題や興味から展示情報へダイレクトにたどり着ける体験型ブースへと進化。パネルの配置や視線の流れ、ブース内の導線も細やかに工夫し、「迷わず・迷わせず」ご案内できる空間設計としました。
これらの工夫を通じて、従来以上に“伝わる。体感できる”展示ブースを実現し、来場者の体験価値を大きく高めることができました。
展示ブースの“リアルタイム対応”――情報収集とニーズ把握の強化
今年の展示会では、ブースでの見せ方に加え、情報収集の仕組みも進化させました。
大きな変化点として、来場者との会話を通じてニーズや課題をより的確に引き出せよう、アンケートの設問内容や運用方法を見直しました。現場で回収したアンケートは、定量的な情報として展示会後のフォローやサービス展開の改善に即座に活用できる仕組みへと刷新しています。
アンケート設計では、「来場者のニーズをより明確に把握できるか」「現場の課題をどう反映できるか」という点を重視し、現場感覚に基づいた質問項目や集計方法を工夫しました。ブースでの説明や案内、資料提供などの情報発信と組み合わせ、“質”の高いデータ収集を実現しています。このプロセス自体が、蓄積してきた展示会の経験・知識から生まれたOKIエンジニアリング流の“進化”の着眼点です。
こうした新たな仕組みにより、従来の一方的な見せ方から一歩進み、来場者との双方向コミュニケーションが生まれ、ブースの体験価値をさらに高めました。加えて、展示ブースでの体験や技術相談、対話を通じて「信頼できる会社だ」と感じていただける工夫を重視しました。導線や説明の分かりやすさ、課題解決への姿勢などが、安心感や信頼感につながる展示ブースづくりに活かされています。
PR力強化──分かりやすさと体験価値を高める展示空間
ブース内の空間にも数々のアイデアを投入しています。
エアーポップ型のPR看板や、当社サービスを直感的に伝える5分野のアイコン看板を新たに設置し、来場者が一目で提供サービスの全体像を把握できるレイアウトとしました。過去の展示会では、「何をしている会社か」「どんなサービスがあるか」というご質問が来場者のお客さまから度々寄せられ、案内や説明を繰り返す中で誤解やご不便をおかけする場面もありました。今年は、こういった社内の声をもとに、柱へ縦キャッチフレーズを取り付け、見つけやすさ・分かりやすさを重視した案内・導線の最適化を実施。これにより、来場者の皆さまにも迷わせることなく情報が届く、よりスムーズな体験を実現できました。
さらに、パネル閲覧・資料ダウンロード・セミナー聴講・カスタマイズ相談など、来場者の動線にあわせて、情報提供・フィードバックの仕組みも強化しました。これにより、質の高いリード獲得や的確な課題把握につながる効果的なブース設計を実現しています。
加えて、来場者への配慮として、ブース内カーペットの下に疲労軽減マットを採用し、空間の質を高めました。細かな部分ですが「来場者に常に心地よい体験を」という現場目線のこだわりを反映し、ブース内のわずかな床面の違いから「あ、気持ちいい」とほっと感じていただける上質な空間づくりを実現しています。
これらの「見せ方」「体験」「効率」「分かりやすさ」を積み上げたひとつひとつの工夫すべてが、当社の“進化”の象徴です。ひとつひとつを丁寧に積み上げた“進化”と“挑戦”のブース作りが、今年の展示会全体を大きく前進させる推進力を生み出しました。
現場ファーストのサービス導線──ニーズ把握と即応体制の進化
分かりやすさ・体験価値を重視したブース設計とあわせて、サービス導線の運営面でも“進化”へのこだわりが現場に反映されました。
これまで当社は、展示会における名刺交換やリード(見込み顧客)獲得の「数」を主な成果指標としてきましたが、今年度は「数」だけでなく、「質」にもこだわりました。来場者一人ひとりのリアルな課題を丁寧に把握し、それに即応できる体制づくりを強化しています。
来場者との対話の中で具体的なお困りごとを丁寧にヒアリングし、アンケートを通じて定量的なニーズや課題点を把握。こうして得た情報は、タイムリーに社内で共有され、下記のようなサイクルを生み出しています。
- 名刺交換に加え、個別アンケート上で獲得したヒアリング結果や質問欄チェックで多面的な市場ニーズを蓄積
- 集めた情報を即座に社内へフィードバックし、顧客対応の精度とスピード感を向上
- 現場で得た課題やご要望を各部門間で迅速かつ“ダイナミック”に連携・共有し、状況に応じてお客様へタイムリーなコンタクトを実施
この仕組みによって、二次電池の信頼性試験や新素材分野などへの対応力はもちろん、今後のサービス開発・業界トレンドの把握にもつながり、本展示会の確かな成果となりました。
情報提供の進化──運営とセミナー体験の進化
運営方法や情報提供のスタイルも、今年は大きく進化しました。
より多様な来場者に幅広く対応できる体制のもと、アイコン看板やパネルなどビジュアル面の工夫に加え、集客導線や案内文の設計を最適化しました。これにより、展示会場では従来接点のなかった新たな層との対話も生まれ、多角的なニーズを引き出すことができました。
会期中は、例年通り当社ブース内セミナーが盛況となり、立ち見も続出しました。『SiCパワー半導体固有の劣化モード評価(AC-BTI)』をはじめ、『リチウムイオン電池の良品解析』『劣化解析』『焼損解析』『燃焼性試験の評価法・最適提案』など、「現場の最前線ニーズ」に直結したセミナーテーマには、多くのお客さまが熱心に耳を傾け、具体的かつ実用的な質問やご相談も数多く寄せられました。
セミナー終了後には活発な名刺交換や意見交換が行われ、来場者の動線に合わせた情報提供と迅速なフィードバックの仕組みにより、質の高いリード獲得・課題把握に成功するとともに、来場者には具体的な課題や疑問をその場で解決できる機会により、高い満足度や当社への信頼感、安心感を持っていただけたのではないかと思っております。
出展サービス──現場課題への即応力
当社は展示会をはじめ、日頃から「徹底した現場対応力」を強みとし、現場で得られたお客様の声や課題を即座に社内で情報共有し、スピーディーなフィードバックと確実な課題解決につなげています。
実際に、ヒアリングした課題やご要望は、部門を越えて共有され、具体的な技術提案やお客さまに合わせたサービスに反映されています。こうした現場発の積み重ねを通して、当社は着実に成長を続けていきます。
本展示ブースでは、私たちOKIエンジニアリングが長年積み重ねてきた実績をもとに、二次電池分野の試験・評価・解析サービスを幅広くご紹介しました。
#出展サービスラインナップ
- SiCパワー半導体固有の劣化モード評価(AC-BTI試験)
- リチウムイオン電池の焼損解析/良品解析/劣化品解析
- 二次電池搭載機器の評価試験
- UL94燃焼性試験ほか各種燃焼性評価サービス
- EMC試験(民生向け/車載向け)・車載EMC試験
といった多様な現場課題にも即応できる体制を整えています。
また、会場では2本のインタビューを受けましたので、ぜひご覧ください。当社の代表として選ばれた3名の登場となります。
#【展示会PRESS】展示会インタビュー 1本目
1本目は、展示会PRESS様の企画にて、当社の二次電池分野での「焼損解析」「良品解析」「劣化品解析」に関する最新の取り組みや技術についてのインタビューを受けた模様となります。
#【基板の窓口】展示会インタビュー 2本目
2本目は、基板の窓口様の企画にて、当社のリチウムイオン電池の「焼損解析」、「良品解析」、「劣化品解析」サービスについてのインタビューを受けた模様となります。
“ものづくり”と“世の中へのGO”――OKIエンジニアリングの 社会的使命
当社は、公正な評価・解析・試験を通じて、お客様の製品が安心して世の中に送り出される“世の中へのGO”の役割を担っています。
展示ブースでも、「品質と安全をいかに確保し世の中に還元するか」を事例・パネル・動画で明快に伝え、来場者が自分の課題や現場イメージで体感できる構成としました。
体験価値の向上や双方向のコミュニケーションにも取り組むことで、従来以上に来場者の「納得」や「安心」につながる場面が生まれており、品質・信頼の面でも社会的役割を果たせる展示となりました。
最後に――“進化”を推進する展示ブースの体験へ
本展示会で得られた多くの学びや成果は、ブース企画・運営の“進化”があってこそ
展示ブースの見せ方・導線・コンテンツ配置・情報提供手法。あらゆる面で“昨年度からの進化”を体現しました。
ご来場いただいた皆様から寄せられたご意見やご要望、そして現場で交わした対話のひとつひとつが、当社の“成長”の原動力となりました。
私たちは、今後も現場のお客様の声に真摯に耳を傾け、「質にこだわったサービスの提供」と新たな価値創出を追求していくとともに、ものづくり業界、そして社会全体の安心・安全な未来のために、さらなる成長と進化を重ね続けていきます。
皆さまからいただいた多くの声やご要望を、今後一層のサービス品質向上と満足度向上につなげてまいります。
ご来場・ご協力いただきましたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
2025年12月掲載
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