微細・微小・極薄の金属精密プレス加工の限界に挑戦。プレス技術と新技術の融合で製品開発［ゼロム］

No.1214　2011年3月14日

●　独自技術と"匠の技術"で高難度の超微細・微小プレス加工

サイズ10ミリ角以下、板厚1ミリ以下といった極薄・微細・微小の金属プレ
ス加工を得意とするのが株式会社ゼロム様です。
三層重ねの硬脆材の精密プレス加工・高展延性材での精密プレス加工など、
プレスでは不可能と言われていた加工にも積極的にチャレンジし続けていま
す。同社のサンプルと一円玉を比べてみるとその微細さは歴然。
「こんな形状でこんなに薄くプレス加工ができるのか」と驚かされます。
その技術力の一端をご紹介しましょう。


　　※※※※※※※※※【 ここにフォーカス 】※※※※※※※※※

　　精密絞り加工・微細抜き曲げ加工・コイニング加工などに対応
　　　ゼロム「超精密プレス加工」動画の企業紹介もご覧ください

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■　精密プレス加工への工法変更で精度アップ、時間短縮を実現
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同社では従来、コストや時間がかかっていたフォトエッチングや切削加工を
プレス加工に置き換え、時間短縮やコストダウン、大量生産に成功していま
す。

中でも、硬くて脆いために加工難度が非常に高い「アモルファス材の複合素
材抜き加工」では、独自の精密プレス加工技術を確立。三層に重ねた状態で
プレスすることで、高周波域の特性が安定。大量供給を可能にしました。

「微小桟幅抜き加工」にも定評があります。非常に粘りがあり、かつ固い
ベリリウム銅を『髪の毛よりも』細い形状でプレス加工し、精度をクリア。
桟幅にまで加工可能で、厳しい公差（±0.005mm）の要求にも対応した量産
ができます。

また、ダレ、バリが発生する「抜き加工」ですが、同社なら、全周ダレRが
0.08MAXと実際には問題にならないくらい小さくすることが可能。さらに、
切削加工をプレス加工にする工法変換で1/4のコストダウンに成功しました。


■　サイドカット、斜め形状の絞り、異形状の絞り加工などの製品事例
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従来はトランスファープレスの加工領域であるサイドカットでも"匠の技術"
を発揮。特殊工程を組み込むことにより、精度を維持しつつ順送金型での加
工を可能にし、デリバリータクト・コスト設計に大きく貢献しました。

内径0.36±0.01の真円度を必要とする、超精密微細絞り加工の製品事例もご
覧ください。絞り部分から外形状抜きまでの距離が0.1mm以下と抜き部分に
余裕がない難しい加工にも関わらず、真円をキープしています。


他社の追随を許さない高度な金型技術を誇る同社では、製品の出来に直接影
響するその精度・品質を厳しく管理。業界に先駆け15年以上前から、分解能
0.2ミクロンの3次元測定機を導入してすべて数値化。検査測定まで万全です。
さらに、求められる機能、特性を提供するため、単なるプレス加工に留まら
ずに素材の改良開発をメーカーと共同で行い、表面処理等の後加工を踏まえ
た総合的な提案も行っています。

精密絞り加工・微細抜き曲げ加工・コイニング加工など、あらゆる超精密プ
レス加工に対応。「こんな精密加工できるの？」「こんなプレス加工してほ
しい」など、お気軽にお問い合わせください。