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記事 | ポータブル測定アームを理解する

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アーム型3次元測定器 コラム  / 2024年07月26日 / 

世界は「物を測る」ということに依存して動いており、何百年もの間、それはその時代の道具によって達成されてきました。例えば、物差しや巻き尺は昔からある一般的な測定機器です。少し複雑にそして精密になると、マイクロメータやハイトゲージなどのメカニックな測定機器が登場します。

 

技術の進歩によって産業の成長が飛躍的に加速されると、企業はそれに対応するための新しいツールを必要とするようになりました。厳格なグローバル測定基準に合わせて、再現性のある正確な結果を出すソリューションを必要としたのです。

 

1960年代になると、いわゆる門型の測定機が使われるようになります。コンピュータ制御で自動的にプローブが移動して測定を行い、複雑な形状をはるかに高い精度で捉えることができます。

 

1980年代になると、ポータブルアームと呼ばれる、人間の腕のような測定器が開発されました。多関節型のポータブル3次元測定機は、一般的に測定アームとして知られており、門型三次元測定機よりも可搬性と柔軟性に優れています。門型測定機では定盤上の対象物に対して3軸で動作するプローブによって測定をしますが、形状が大型で複雑になればなるほど、測定できない部分が生じたり、定盤に載せることができなかったり、といった問題が生じるようになりました。

 

ポータブル測定アームは、3次元空間でプローブの位置を特定・記録し、ソフトウェアを通じてその測定結果を出力します。アームの関節に埋め込まれたエンコーダーによって、測定点でのプローブの正確な位置を計算します。

 

FAROの測定アームは2mから4mまでの5種類のサイズと、3種類のレーザーラインプローブをご用意し、アーム型3次元測定器のパイオニアとして、みなさまの測定ニーズに合わせたモデル・ソフトウェアソリューションをご提案します。

 

ポータブル測定アームを使うことで、以下のことが可能になります。

アーム型3次元測定器で機上測定

  • 従来の門型三次元測定機の利点である信頼性、再現性、高精度に加え、手動式測定器の汎用性と携帯性を兼ね備えた運用が可能
  • 複雑な形状の部品も含め、部品全体を素早く簡単に測定
  • 温度管理された部屋を必要とする従来の三次元測定機とは異なり、温度補正センサーにより様々な環境下で動作可能
  • 個々の部品を検査室に持ち込むのではなく、部品の製造現場にアームを持ち込むことで、検査のボトルネックを減らし、生産性を向上
  • 完全な3Dデジタルデータによる分析を行い、いつでもデータを確認可能
  • 記録と共有のための検査レポートを簡単に作成

データの取得、分析、検査の時間が大幅に短縮されたことで、その時間を生産量の増加、製品ラインの多様化、労働力の効率化などの対応に使うことができます。新しい価値の創造、これこそがデジタルトランスフォーメーションです。

 

*FaroArm*接触測定用アーム型3次元測定器

  • 寸法分析:部品の情報を収集し、データを図面や設計図と比較
  • CADベースの検査:CADモデルのデータを測定し、リアルタイムにフィードバック
  • 機上測定:部品の製造前、製造中、製造後に、その部品を製造する工作機械上で検査
  • 初回品検査:生産前のサンプルを確認し、公称データと比較
  • アライメント:治具や検具を正しい位置に調整
  • リバースエンジニアリング:部品や対象物をキャプチャしてデジタル化し、CADモデルを作成

*ScanArm*非接触測定も可能なアーム型3次元測定器

スキャンアームで非接触測定

  • 触れると変形しやすいやらかい形状の検査
  • 複雑な形状の3Dデジタルデータ取得
  • CADデータとの比較、カラーマップでの合否判定
  • ラピッドプロトタイピング、リバースエンジニアリング、3Dモデリング

 

 

 

この記事は、『ポータブル測定アームを理解する』をベースに加筆修正しました。元記事は下記のリンクからお読みいただけます。

現場での3次元測定
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