ISO/TS 16949からIATF16949への改訂に伴う試験所要求について

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 / 2021年09月03日 / 

 自動車産業向けの品質マネジメントシステム(QMS)規格であるISO/TS16949は、2016年10月にIATF(国際自動車産業特別委員会)が作成したIATF16949へ改訂されました。IATF16949は単独のQMSとはみなされず、ISO9001:2015、ISO9000:2015と共に利用することが必要となりました。

 IATF16949への改訂に伴い、試験所要求事項(7.1.5.3)についても見直しが行われました。内部試験所(7.1.5.3.1)要求には、国家標準又は国際標準が存在しない場合、組織は、測定システムの能力を検証する手法を定めて実施しなければならない。また、外部試験所(7.1.5.3.2)要求には、校正又は試験報告書の認定書は、国家認定機関のマークを含んでいなければならない。注記として、顧客評価及び顧客が認めた第二者評価によって、実証してもよいとの旨も記載されています。

 

 この試験所要求事項の改訂は、ハードルが上がったのでしょうか?下がったのでしょうか?自社の品質マニュアルを見て、捉え方は、製造業者によって様々と思います。

 

 試験所要求事項の注記には、続きがあります。校正サービスは、機器の製造業者によって実施してもよい。この場合、組織は、7.1.5.3.1に記載された下記の要求事項を満たすことを“確実”にしなければならない。

   a) 試験所の技術手順の適切性

   b) 試験所要員の力量

   c) 製品の試験

   d) 該当するプロセス規格にて実施

   e) もしあれば、顧客要求事項

   f) 関係する記録のレビュー

 

 ここで提案です!製造業者が、内部試験所として、上記の技術的要求事項をすべてクリアし、維持することはとても大変です。そこは、専門の外部試験所を活用することによって、負担を軽くしてみませんか。

 JEMICでは、これら試験所で使用されます計測器について、幅広い範囲でJCSS(国家認定機関のマーク)での支援を提供させていただいております。

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(日電検 事業開発室)

@engineer