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事例

精密工作機械の輸出前耐久試験にご利用いただいています!!

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貨物輸送振動試験 輸送課題解決 振動試験 輸送振動再現試験  /  産業機械機器 試験・分析・測定 物流・搬送

今回は弊社を多くご利用頂いているA社様にご利用の感想などを伺ってみましたので紹介させて頂きます。

 

Q1.御社について教えてください。

A1.東証プライム上場のメーカーです。

 

Q2.弊社で試験をしている試験体の概要を教えてください。

A2.精密工作機械です。

 

Q3.いつ頃から、どの程度試験されていますか?

A3.10年以上前からMTI(日本海洋科学振動試験グループの前身)さんで試験をするようになり、最近は年に2回~4回、トータルで30回以上試験させて頂いています。

 

Q4.弊社で試験をするようになったきっかけを教えてください。

A4.大型の工作機械を南米や東南・南アジアなど路面の整備状況があまりよくない地域へ輸出した際に、お客様の工場で開梱すると機械が壊れていた、という事が多発した時期がありました。

もちろん、破損状況に応じて設計変更して輸送に対する耐久性を向上させましたが、新しいモデルが発売されると違った部分が破損する、というような事も発生し、効率的に試験できる場所を探しているなかで、お付き合いのある自動車メーカーさんから紹介を受けました。

 

Q5.試験の効果は如何ですか?

A5.ここで試験をすると最弱部位が容易に顕在化でき、対策効果確認も可能なので、納品時の破損トラブルという悩みから解放されました。

 

Q6.実輸送試験の方がお客様への納品と試験を兼ねられるのでコストが安く済むと思いますが、どうして試験場で試験をされているのでしょうか?

A6.実輸送ではその時々の条件により輸送がうまく行ったり、行かなかったりと納品される製品の故障率にばらつきが出ることが有ります。

モデルチェンジ当初のトライアル輸送では全く問題が出なかったので量産に移行したところ、トラックへの積載荷重増加に伴うサスペンション性能減少、大量輸送するための夜間走行による車速アップ、ドライバーの運転能力ばらつきなど、様々な要因で振動入力が増加したことによる製品ダメージが多発し、量産金型の修正を余儀なくされ、結局多額のコストが発生するという事が発生していました。

それに対して試験場試験では、

①いつでも安定して同じ入力で試験できる(10数年前から全く同じ試験波で試験しています)

②実輸送よりも厳しい入力を入れることが出来る(いつも実輸送相当だけではなく、1.2倍入力、1.5倍入力の試験も実施しています)

③複数台同時に試験できる(納入先も納品時期も全く違う製品であっても大型のテーブルに同時に積載して試験できるので、試験コストも按分できる)

④たとえ試験結果が良くなかったとしても、簡単な対策ならその場で施工でき、さらにその効果確認も続けてできるので、問題クローズまでの時間を短くできる(実輸送試験では納品製品で対策効果を検証する事は考えられないです)

などなど、試験場試験には多くのメリットがあると思っています。

 

Q7.試験場は他にもありますが、弊社を選んでいただいている理由をお聞かせください。

A7.他社では輸送振動試験というとASTMやJISでの試験でした。もちろん、これらでも確認できると思いますが、1軸ずつの試験であることから試験時間が3倍かかったり、ねじれがうまく再現されていないような気がしています。

それに対して日本海洋科学さんでは、

・実際に測定した波形を元にした加振波をお持ちだった

⇒3軸の入力が再現されるので試験体の動きが自然でした。

 

また、フリースペースが広いので

・試験体を4体持ち込んで、1.5日で2体ずつ試験を実施することや

・広い振動テーブルに試験体を3体搭載する

事も可能なので、結果として試験時間を短くすることが出来、これらより他社と比較した場合の試験コストも高くないと思っています。

 

Q8.最後に全体通して何かございましたらお聞かせください。

A8.いつも柔軟に対応して頂き助かっています。先日の試験でも、加振時間や計測箇所、試験結果グラフのレイアウトの変更など、当日の要望にスムーズに対処頂きました。

これからもよろしくお願い致します。

 

こちらこそいつもご利用いただき、ありがとうございます。

これからも継続して選ばれる試験場となるよう努めて参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

(注:常に特許性の高い製品の試験を実施されているため、試験動画の公開などは難しいとの事です)

 

【試験スケジュールの例】