ISO 11607(JIS T8041)は、最終段階で滅菌される医療機器の包装に関する規格です。
滅菌包装された医療機器は、性能特性を維持するために、輸送中の衝撃などから適切に保護する包装をしなければなりません。
包装設計の検証については、振動、落下、距離、温度、時間、輸送手段、圧力変動などの要因を考慮して試験を行う必要があります。
ISO 11607(JIS T8041)では、ASTM D4169 規格に基づいた包装の性能試験を推奨しています。
ASTM D4169に基づいた包装性能試験
ASTM D 4169は米国で長期間にわたって参照されてきた、最もユーザーの多い輸送包装試験規格のひとつです。輸送中の10のハザード要因別対応試験が規定されており、実輸送環境に合わせて、それらの試験を組み合わせて全体試験を構成しています。
日本ビジネスロジスティクスでは、さまざまな試験装置・設備を揃えており、上記の試験を連続して行うこと(シーケンシャル試験)が可能です。
その他の関連規格試験
そのほかにも、ISO 11607(JIS T8041)では、包装の性能試験としてASTMやISTA、ISO規格での試験を認めています。試験は輸送中のハザードを網羅的(連続的)に与えるシーケンシャル試験が主となります。
<ASTM D7386>
ASTM D4169試験から、68kg以下のSingle Parcelを切り出し、2008年3月に発行されました。輸送中の8のハザード要因別対応試験が規定されており、実輸送環境に合わせそれら試験を組合わせて全体試験を構成しています。
<ISTA 1シリーズ~3シリーズ、ISTA-4AB、ISTA-7D>
ISTA(国際安全輸送協会)は米国にある民間団体で、ISTA規格は製品やその包装の安全性を確認する試験となります。ISTA規格の試験は、その目的に応じて7つのタイプに分かれており、さらに大きさや重さによって試験詳細が変わります。
<ISO4180>
我が国の輸送包装の基準となっているJIS Z 0200「包装貨物-評価試験方法通則-」に相当する国際規格がISO4180です。また、ASTMやISTA規格同様に世界各国で幅広く採用されている輸送試験規格の1つです。
ISO 11607(JIS T8041)包装性能試験のお問い合わせ
日本ビジネスロジスティクスの包装試験ラボは、アメリカのISTA(国際安全輸送協会)の認定試験所です。
規格に準拠した試験設備を活用し、信頼性の高い評価試験をご提供します。
ISO 11607(JIS T8041)に関する包装試験はもちろん、包装設計や包装材の試作から試験までを一貫して実施することもできます。
包装に関することなら、日本ビジネスロジスティクスまでお気軽にお問い合わせください。
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