電子機器は、屋内外の環境変化や運転状態の違いにより、急激な温度変動にさらされることがあります。こうした温度ストレスは、材料の膨張・収縮による劣化、内部結露、熱疲労などの不具合を引き起こす要因となります。
定速温度変化試験(IEC / JIS C 60068-2-14 Nb) は、こうした急激な温度変化を人工的に再現し、製品が温度ストレスに耐えられるかを評価する環境試験です。
当社では、IEC規格および自動車関連規格に対応した試験設備により、電子機器・車載部品・産業機器などの信頼性評価をサポートしています。
■定速温度変化試験とは
IEC 60068-2-14 Nb は、急激または連続的な温度変化に対する製品の耐性を評価するための環境試験です。
温度差のある環境を繰り返し再現することで、製品内部の部材や接合部に発生するストレスを評価します。
特に以下のような用途で広く採用されています。
- 車載電子機器の信頼性評価
- 電子部品・モジュールの耐環境試験
- 温度変化による材料特性の確認
- 熱疲労・結露リスクの評価
自動車業界では、ECU、センサー、電源モジュールなどの評価試験として重要な位置付けとなっています。
■試験条件の概要(IEC 60068-2-14 Nb)
定速温度変化試験では、以下の条件に基づき温度サイクルを実施します。
- チャンバー温度を TA ⇄ TB の間で一定速度(dTR)で変化
- 各温度で 規定時間(t1)保持
- 上記を 1サイクル とし、所定の回数を繰り返す
- 試験終了後、標準大気条件(TSTD:15~35℃)へ復帰し評価
IEC規格では温度変化速度の固定値は規定されていませんが、
自動車業界では 1~15℃/分程度 の温度変化速度が一般的に使用されています。
■当社の試験設備の特長
当社では、ハイパワー恒温恒湿器 ARシリーズ(急速温度変化タイプ) を用いて、安定した温度サイクル試験を実施しています。
■最大15℃/分の高速温度変化
急速な温度変化に対応し、実使用環境に近い条件での評価が可能です。
■広い温湿度制御範囲
温度範囲:−70℃ ~ +180℃
度範囲:10 ~ 98%rh
幅広い試験規格や評価条件に対応できます。
■高発熱製品にも対応
許容発熱負荷9,000W(20℃時)のため、通電状態での試験や発熱する電子機器の評価が可能です。
■大容量チャンバー
容量784Lの大型チャンバーを備え、以下のような試験にも対応します。
- 大型製品の試験
- 複数試料の同時試験
- 装置単位での評価
■主な試験対応製品
定速温度変化試験では、以下の条件に基づき温度サイクルを実施します。
- 車載電子機器(ECU、センサー、カメラモジュール、BMS、インバータ等)
- 産業機器用制御ユニット・パワーモジュール
- 通信機器(基地局ユニット、通信モジュール)
- 医療機器・精密機器の電子ユニット
- 民生電子機器(PC、IoTデバイス、光学機器など)
- 金属・樹脂材料の温度ストレス評価
- 大型アセンブリ品・筐体の熱サイクル試験
■当社サービスのメリット
- ■試験時間の短縮
-
高速温度変化(最大15℃/分)により、温度サイクル試験を効率的に実施できます。
- ■大型・高発熱製品にも対応
-
784Lのチャンバー容量と9kWの発熱負荷により、従来対応が難しかった試験にも対応可能です。
- ■自動車業界向け試験に対応
-
IEC 60068-2-14 Nb をベースに、車載電子機器の評価ニーズにも対応します。
- ■安定した温度制御
-
高性能冷凍システムにより、再現性の高い試験データを取得できます。
| 製品概要 | 定速温度変化試験(IEC/JIS C 60068-2-14 Nb)は、電子機器や車載部品が実使用環境で受ける急激な温度変化を再現し、製品の耐久性や信頼性を評価する環境試験です。
温度差による材料の膨張・収縮、はんだ接合部の熱疲労、内部結露などのリスクを確認するため、温度を一定速度で繰り返し変化させて評価を行います。 当社では高速温度変化に対応した試験設備により、車載電子機器、産業機器、通信機器など幅広い製品の受託試験に対応しています。 |
| 特徴 | ■IEC/JIS C 60068-2-14 Nb に準拠した温度変化試験
■最大15℃/分の高速温度変化に対応 ■−70℃〜+180℃の広い温度範囲 ■発熱する電子機器の通電試験にも対応 ■大容量チャンバーで大型製品の試験が可能 ■車載電子機器・産業機器など幅広い製品に対応 |
| 製品名・型番等 シリーズ名 |
IEC/JIS C 60068 2 14 Nb 定速温度変化試験 |
| 価格 | 都度お問い合わせください。 |
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