【技術書籍】狙いどおりの触覚・触感をつくる技術
狙いどおりの触覚・触感をつくる技術
~製品に触覚・触感を付与&再現するための技術集~
発刊日 | 2017年11月28日 | |
体裁 | B5判上製本 653頁 | |
価格(税込) |
82,500円 ( S&T会員価格 78,375円 )
定価:本体75,000円+税7,500円
会員:本体71,250円+税7,125円
アカデミー価格 57,750円(本体52,500円+税5,250円) ※アカデミー対象者:学生と教員、学校図書館および医療従事者 |
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備考 | 送料は当社負担 | |
お申込み |
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「触る」にまつわる、多種多様な技術分野の研究・開発事例を集約した1冊 総勢60名以上の豪華執筆陣が解説!
◆ なぜ人は触覚情報を知覚できるか?メカニズム解明に向けて
◆ 好触感を形成する材料技術と物理的パラメータの相関
◆ 高臨場感伝達に向けた触覚呈示技術の原理と触覚センサ・デバイス開発事例
◆ 科学的妥当性・高い再現性をもつ触感の定量化・官能評価法
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著者 |
野々村 美宗 | 山形大学 | 下条 誠 | 東京大学 | |
宮岡 徹 | 静岡理工科大学 | 篠田 裕之 | 東京大学 | |
村山 正宜 | (国研)理化学研究所 | 鳴海 拓志 | 東京大学 | |
大石 康博 | (国研)理化学研究所 | 山本 晃生 | 東京大学 | |
田中 由浩 | 名古屋工業大学 | 木村 文信 | 東京大学 | |
西田 政弘 | 名古屋工業大学 | 梶本 裕之 | 電気通信大学 | |
大岡 昌博 | 名古屋大学 | 坂本 真樹 | 電気通信大学 | |
小村 啓 | 名古屋大学 | 渡邊 淳司 | 日本電信電話(株) | |
岡本 正吾 | 名古屋大学 | 五味 裕章 | 日本電信電話(株) | |
永野 光 | 東北大学 | 高椋 慎也 | 日本電信電話(株) | |
昆陽 雅司 | 東北大学 | 雨宮 智浩 | 日本電信電話(株) | |
堀切川 一男 | 東北大学 | 伊藤 翔 | 日本電信電話(株) | |
山口 健 | 東北大学 | 岩崎 健一郎 | H2L(株) | |
柴田 圭 | 東北大学 | 玉城 絵美 | 早稲田大学 | |
萬 秀憲 | 大王製紙(株) | 澤田 秀之 | 早稲田大学 | |
保井 秀太 | 大王製紙(株) | 柳田 康幸 | 名城大学 | |
山本 洋紀 | 京都大学 | 中野 拓哉 | 名城大学 | |
八坂 一彦 | 高知医療学院 | 橋口 哲志 | 立命館大学 | |
椛 秀人 | 高知大学 | 丸山 尚哉 | タッチエンス(株) | |
望山 洋 | 筑波大学 | 水島 昌徳 | (株)オーギャ | |
嵯峨 智 | 熊本大学 | 高尾 英邦 | 香川大学 | |
宮本 圭介 | (株)アントンパール・ジャパン | 石塚 裕己 | 香川大学 | |
佐伯 光哉 | 兵庫県立工業技術センター | 竹井 邦晴 | 大阪府立大学 | |
相澤 淳平 | 長野県工業技術総合センター | 菅野 米藏 | (株)アイプラスプラス | |
川堰 宣隆 | 富山県工業技術センター | 髙嶋 一登 | 九州工業大学 | |
橘 学 | 日産自動車(株) | 池野 慎也 | 九州工業大学 | |
暮沼 侑士 | 特種東海製紙(株) | 石田 謙司 | 神戸大学 | |
米田 守宏 | 奈良女子大学 | 堀江 聡 | (株)センサーズ・アンド・ワークス | |
西垣 智之 | 京都パイル繊維工業(株) | 佐々木 和也 | 宇都宮大学 | |
若原 章博 | ビックケミー・ジャパン(株) | 石川 智治 | 宇都宮大学 | |
竹村 研治郎 | 慶應義塾大学 | 舩山 俊克 | 大阪大学 | |
大越 誠 | 京都府立大学 | 川崎 和男 | 大阪大学 | |
井上 真理 | 神戸大学 | 西松 豊典 | 信州大学 | |
山﨑 栄次 | 三重県工業研究所 | 菅田 正夫 | 知財コンサルタント&アナリスト | |
野村 俊夫 | (株)トリニティーラボ | |||
(順不同、敬称略) |
趣旨 |
私たちは「触る」ことを通じて、意識せずとも様々な物事を判断しています。鞄の中を見なくても、触覚をたよりに探しているものだけを取り出すことができます。一方で、触れずとも判断をすることもあります。棘があるものや先端が鋭利なものには、視覚情報からその危険性が高いと判断し、「触らない」という行動を選択することが可能です。そして、生卵のように強い力を加えると壊れる恐れがあるものは、無意識のうちに物体へ加える力を制御していることでしょう。
人はなぜ「触れる」という行為から、物事を判断できるのでしょうか。また、なぜ視覚などの他の感覚から「触覚」を予測できるのでしょうか。
本書では、これらのメカニズムをご解説いただくとともに、「触り心地の良い製品」、「触覚をとらえるセンサ」や「高臨場感を与える触覚デバイス」を開発するためにお役立て頂けるような技術情報を掲載いたしました。
具体的には、専門家の皆様に以下のような方向性でそれぞれをご解説頂きました。
・ 化学材料、製品開発のための 「触り心地と物理的パラメータの関係」
・ 人の皮膚感覚を再現し、触覚情報取得や更なる臨場感付与のための
「触覚センサ・デバイス開発」
・ 高い再現性、科学的妥当性を目的とした「触覚の定量化・評価法の確立」
多種多様な技術分野の「触覚・触感」に関する研究成果を相互に吸収し合える、そしてニーズやシーズをも会得できるような一冊であれば幸いです。本書籍の発刊は、ご多用ながらも快くお引き受けいただいた執筆者の皆様のご理解とご協力のおかげでございます。
ここに感謝の意を表します。(書籍企画担当)
目次(抜粋) |
第1章 触覚:このあやふやな世界
1. 触覚の複雑さとあいまいさ
2. 触覚のサイエンス
3. 触覚のセンシングとディスプレイ
4. 触覚研究は世の中に何をもたらすのか?
第2章 ヒトが触感をとらえるメカニズム
第1節 受容器が捉える触感
第2節 皮膚感覚を形成する神経回路とそのメカニズム
第3節 諸個人が持つ触知覚の内的特性
第4節 触覚の錯覚
第5節 多感覚情報を圧縮するクロスモーダル知覚とその活用
第6節 眼で触り手で見る表面質感
第7節 触覚刺激の違いによる触覚記憶の特性
第8節 誰も知らない好触感をつくる
第3章 狙いどおりの触感をつくるための「触感と材料特性の関係」
第1節 触れてみたくなるテクスチャの理解と設計
第2節 レオロジー測定による化粧品の摩擦力と物理特性の評価
第3節 グリップ用ゴム材料の握り心地の客観評価と粘着特性の測定
第4節 樹脂表面テクスチャにおける粗さ感評価と決定要因
第5節 精密切削加工を利用したプラスチック成形品の触感制御とその評価
第6節 “人を科学した”高触感内装材の開発
第7節 発泡ビーズの特性がクッションの触感に与える影響
第8節 ティシューペーパーの紙質・摩擦特性と肌触り感の相関
第9節 新規高級印刷紙の開発と官能評価・接触センサの活用
第10節 布の視覚的触感評価における体験的知識の影響と力学的特性の関係性
第11節 布の接触冷温感の客観的評価
第12節 静電植毛におけるパイル太さや長さで変化する風合い
第13節 心地よい手触り・肌感覚をもたらす添加剤技術
第4章 狙いどおりの触覚・触感をつくるための「触覚センサ・デバイスの原理と開発事例」
第1節 触覚センサの検出機能と動作原理
まえがき
1. ユーザが触覚に期待する分野・技術
2. 触覚センサの難しさ
3. 触覚センサに求められる検出機能と特性,種類
4. 触覚センサの基本構成
5. 触覚センサの動作原理
6. すべり覚センサの動作原理
7. 近接覚センサの動作原理:近接情報検出方式
8. これまで開発されてきた触覚センサの例
9. 触覚センシングで解決すべき問題
第2節 触覚ディスプレイにおける触覚提示原理
〔1〕空中の任意の位置に振動触覚をもたらす空中超音波触覚提示技術
〔2〕電気刺激を用いた皮膚感覚神経刺激による触覚提示技術
〔3〕形状記憶合金ワイヤの微小振動を利用した触覚呈示技術
〔4〕タッチパネルのための機械刺激と摩擦刺激による触覚提示機能
〔5〕熱放射を利用した形状提示技術
〔6〕人間の風向知覚特性を考慮した風覚提示技術
〔7〕多様な硬軟触感を提示する表面触感制御技術
〔8〕複合現実空間における痛覚・温冷覚提示技術
第3節 触覚をとらえるセンサ、触感をもたらすデバイス開発事例
〔1〕異物感を与えない柔軟触覚センサ,小型・薄型の3軸触覚センサ
〔2〕曲面への実装を叶えるしなやかな超薄型触覚フィルム
〔3〕柔軟な素材表面を高精度で測定するMEMS触覚センサ
〔4〕大面積印刷技術による触覚・摩擦・温度分布が計測可能な電子皮膚
〔5〕視覚情報を額への触覚提示に代替する視覚障害者用補助具
〔6〕力感覚の大きさ・方向をダイナミックに変化させる携帯デバイス
〔7〕低侵襲手術への応用を目的とした小型触覚センサ
〔8〕磁気粘性流体を用いた高解像度な硬さ触覚ディスプレイ
〔9〕指先による仮想能動触を利用した疑似力覚提示インタフェース
〔10〕手指の深部感覚を提示するゲームコントローラ
第4節 触覚・触感インタフェースにおける特許・ライセンス動向
~Immersion Corporationの取り組みを中心に~
はじめに
1. Immersion社の企業活動
1.1 事業ポートフォリオの入れ替えの着実な実施
1.2 アルプス電気の触覚・触感インタフェース技術搭載電子機器部品事業
1.3 ゲーム機器向け触覚・触感インタフェース技術への取り組み
1.4 移動体向け触覚・触感インタフェース技術への取り組み
1.5 自動車向け触覚・触感インタフェース技術への取り組み
2. Immersion社 Press Releaseに見られる特許権侵害訴訟提起
3. Immersion社の特許動向
4. Immersion社が提起した特許権侵害訴訟とその対象特許
5. Immersion社とライセンス契約を行っている世界各国のメーカ
6. Immersion社とPerception社の協業:日本企業への示唆
7. まとめ
第5章 狙いどおりかを確かめるための「触感の定量化・数値化技術」
第1節 多様な触感を微細に表現するオノマトペによる
質感評価システムと個人差把握への応用
第2節 専門家と幼児の触感覚における感性評価の差異
第3節 高齢者および若年者の手の平性状が接触感判断に及ぼす影響
第4節 熟練者の感覚技能を継承する風合いの客観評価
第5節 官能検査法の特徴比較と実施時における留意点
第6節 機械受容器の発火状態の定量化と触感の推定
第7節 幾何学的指紋パターンを施した触覚接触子による肌触り・質感の数値化と波形分析
第8節 使用感の官能評価に近いデータを機器測定で得るための工夫
掲載しております目次は一部抜粋です。詳細目次・お申込みは
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