【通信講座】
"正確・簡潔・明快・丁寧" な 技術文書 作成講座
考えのとりまとめ方から情報の要約・要点の抽出など、生成AIの活用法を含め、
新人・若手社員の教育、自己研鑽、指導役・教育係の指導スキル向上に最適
「答案への添削が丁寧で、間違いの意味を納得できる。」と毎年評判の講座です。
多変量が絡むプロセス、感覚的判断が必要な場面、目的による最適条件の違い、
OJT(On-the-Job Training)中心の技術継承、人による観察・判断・微調整が必要な場面など……
暗黙知の領域が多い研究・開発現場において、
誰に何を伝えるために、何を強調し、何を省略し、どの順序で伝えるか?は
自身の習熟度を理解し、直すべきところを明確にする演習問題付。
定員になり次第、参加申込を締め切りさせていただきます。
開講日 | 2025年12月4日 (木) | ||||||||||||||||||||
講座回数 |
3回コース(2025年12月4日~2026年6月初旬) |
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1口の受講者数 |
1口3名まで受講可能 |
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受講料(税込 |
1口 75,900円 ( E-Mail案内登録価格 72,105円 )
定価:本体69,000円+税6,900円
E-Mail案内登録価格:本体65,550円+税6,555円
[1名参加も可能です]
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スケジュール |
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受講条件 |
※お申込み前に(1)~(2)を必ずご確認ください
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教材 |
■製本版テキスト: 各講につき各受講者1冊
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備考 |
□受講期間
お申込み後、お申込み受理の自動返信メールが届きます(申込期日:開講日当日まで)。
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【講師への質問】 |
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お申込み |
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講師 |
フルード工業(株) 執行役員 研究開発室長 小波 盛佳 氏
工学博士、技術士(機械部門)、鹿児島大学非常勤講師
趣旨 |
基本的な文章作成の考え方から技術者として必要な文書の作成方法まで、実例を挙げながら学習する。
講師はプラントエンジニアリング技術者として、設計作業や業務連携、伝承技術集成、技術教育業務を担当してきた。顧客向け、製作者向け、社内向け、そして業界向けの文書作成と添削指導を行ってきた経験に基づいて分かりやすく説明する。豊富な付録資料は文書作成の実務にそのまま役立つ。
本講では、まず、文章書きの基本的なスキルはどのようなもので、どう力を付けるかを述べる。その上で、打合せ議事録、トラブル報告書、実験報告書、各種の提案書、宣伝資料、謝罪文など、仕事で用いられる内部文書に加え、論文、雑誌記事、取り扱い説明書、納入仕様書、購入仕様書など外部に提出する技術資料を念頭に置いて文章の書き方を示す。また、ChatGPTなどの生成AIを技術文書に利用する方法も解説する。
受講生には、多くの添削事例を提示しながら、どうすればより良い文章を書けるかを一緒に考えていただく。また、理解を深めるために文章作成および間違い探しの演習を織り込む。
プログラム |
1.文書作成の心構え
1.2 気ままに書いたものは冗長である
1.3 読み手を特定してイメージする
1.4 読み手の気持ちを考える
1.5 読み手に信頼感を与える
(1) 客観的でありながら心を伝える
(2)誠実さが読み取れる
(3)誇張のある表現、尊大な表現の例
(4)品格を保つ
(5)引用を正確に示す
1.6 変化する日本語の作法に対応する
(1)伝統的な用法・用語の減少
(2)平明化
(3)話し言葉の変化の影響
(4)敬語の変化
2.技術文章の基本
(1)厳密な文書では必要十分を基本にする
(2)確実に伝えるときは冗長性も必要である
(3)できるだけ断定する
(4)難しい概念は図示する
(5)分かりにくいときは実例を示す
(6)比喩などを加えて理解を助ける
(7)同じ言葉の繰り返しに甘んじる
(8)文書内の参照元を明確に示す
(9)箇条書きを利用する
(10)主要な点を誠実に強調する
(11)説明(プレゼン)を意識する
(12)単なる感想文はいらない
(13)主観的な表現は避ける
(14)前向きに示す方が印象がよい
(15)重要なことを先に書く
2.2 推論のよりどころ
(1)帰納法と演繹法
(2)三段論法
(3)弁証法(正反合)
(4)仮説と実証の繰り返し
2.3 文書の構造
(1)文書の構造化
(2)定型的な項目立て
2.4 論述の進め方と順序
(1)読み手が知りたい結論の場所
(2)起承転結
(3)序論・本論・結論
(4)序破急
(5)記述する流れの原則
(6)重要性を基準にした順序
(7)詳細事項を付属書にする構成
(8)業務文書の型式
2.5 結論の示し方
(1)個々の結論を示す
(2)総括的な結論を示す
(3)結論に関わる条件を示す
(4)結論の例外を示す
(5)考え方を表現する
(6)謙虚な態度をとる
2.6 気の利いたひねり
・練習問題(提出不要、自己採点式)
・演習問題(提出用、講師添削)
【付録資料】
本資料は本講座の全テキスト本文に関するもので、公的に発行されたものを除きオリジナルである。
1)文のつながりを示す接続語句
文と文をつなぐときに、その関係を示すために用いる表現を集めた役立つ語句集。
2)技術系の用語・漢字と常用漢字
平成22年に追加された常用漢字の中で、技術者が知るべき漢字と熟語など。
3)送り仮名の付け方
昭和48年の内閣告示の転載。平成22年改正内容を織り込み済み。
4)公用文における漢字使用等について
平成22年の内閣訓令の転載。
5)単位の表記方法
SI単位系は、本文でも概説しているが、技術者・研究者が知るべき内容。
6)ローマ字の表し方と入力方法
訓令式とヘボン式のローマ字の利用、およびキーボードで入力するときの便利な方法。
7)技術文書における読点(、)の打ち方
読点の打ち方には明確な基準がないため、ここで参考としていただくための考え方。
8)文章のチェックと校正
文章の書き始め、書いている途中、または書き上げ直前の多面的なチェック項目。
9)技術系用「異字同訓」の漢字の使い分け例
異字同訓の漢字(常用漢字追加字種は別に示す)と使い方の公的資料から
筆者が技術者向けに作成。
10)実験報告書・論文の書き方
実験報告書、組織内研究論文、学術論文に関して共通する汎用的な考え方と注意すべき事項。
11)定型実験レポートの作法
学生実験(再現試験)レポートの作法であるが、組織内の定型的な試験レポートと共通。
12)稟議書2例
技術者が起案することが多い外部発表と研究委託契約に関する具体的な2例。
13)採用された開発テーマの公的資金申請書(要約)例
科学技術振興機構に提出して資金を獲得した、大学発ベンチャー資金申請書の要約部分。
14)平仮名書きと漢字書きの早見表
紛らわしい語句の書き分けについて、筆者が推奨する一般的な基準。
15)一般技術原稿の提出直前チェックリスト
雑誌等に投稿する原稿を提出直前に確認するためのチェック事項リスト。
16)文書作成に関する公的な資料
「公用文作成の考え方(建議)(令和4年1月7日 文化審議会)に記載された「関係資料一覧」。
17)敬語の使い方
18)文書の内容を充実させる方法
19) オズボーンのチェックリスト
【プログラム】
3.文の作成(1)形容の程度を明確にする
(2)「〇〇など」は多用しない
(3)「〇〇や〇〇」は多用しない
(4)接続語句で前後関係を明確にする
(5)難解な文を避けて平易にする
(6)動作の主体をはっきりさせる
(7)主語と述語を近づける
(8)述語をまとめる
(9)「こそあど」言葉はほどほどにする
(10)専門語・略語は初出時に説明する
(11)文の分割の可能性を考える
(12)重ね言葉を避ける
(13)接続する語を重ねない
(14)時制を明確にする
(15)文中の体言止めは避ける
(16)回りくどい言い方を避ける
3.2 文法の構造
(1)「書き出し」と「受け」を確実に整合させる
(2)複数の意味になりうる言葉の係り方に注意する
(3)基本的な語順をできるだけ守る
(4)事項を並列させるときは品詞をそろえる
(5)発言や考え方は「」でくくると読みやすい
3.3 他の方法による表現
(1)類語・反対語による表現
(2)二重否定による表現
(3)対偶による表現
3.4 ものごとの並べ方
(1)「および(AND)」を並べるとき
(2)「または(OR)」をつなぐとき
(3)説明を並列させるとき
(4)英語で便利な and/or
(5)論理の AND と OR
(6)[参考] 異なる or の意味
(7)法令文での AND と OR の表現
(8)並列の「と」
3.5 用語を解説する方法
4.用字用語の使い方
(1)使えない話し言葉
(2)文語的な用語
(3)漢語と和語の読み手に応じた言い換え
(4)専門語と日常語の意味の差を意識する
(5)理由、起点は「より」でなく、「から」
(6)「~的」「~性」「~化」
(7)「行う」「する」の使い方
(8)他人の言葉・表現
(9)「ら抜き」「さ入れ」「れ足す」「い抜き」
(10)専門用語の統一
(11)差別語
(12)低俗表現
(13)ビジネスで嫌われる言葉
(14)方言で間違えやすい言葉
(15)使わない方がよい文学的な表現
(16)商品名と一般名
(17)言葉の正確な組み合わせ
(18)定型的な用語に注意する
(19)完璧を意味する言葉は原則として使わない
(20)オノマトペの利用
4.2 顧客との関係に伴う用語
(1)会社名
(2)株式会社など
(3)企業などの略称例
(4)御社と貴社
(5)弊社と当社
(6)自分の呼称
(7)相手の呼称
(8)殿から様への流れ
4.3 時の表現の難しさ
(1)「とき」と「時」の違い
(2)「時点」(タイミング)と「時の間」
(3)時の相対性と絶対性
4.4 使える文字
(1)学習すべき漢字の変化
(2)必要な漢字力
(3)一般の用字用語の手引
4.5 送り仮名と仮名書き
4.6 単位の使い方と表記法
4.7 格助詞「の」の意味と使い方
(1)多様な「の」の意味
(2)「の」の分類
(3)「の」の連続使用
4.8 ローマ字の表し方と入力方法
・演習問題(提出用、講師添削)
(1)敬体(ですます調)か常体(である調)かを決める
(2)資料を集める
(3)リード(概要)文を書くことでアウトラインを作る
(4)ワープロソフトで構造化を考えながら書き始める
(5)文書の目的と価値を明確にする
5.2 著述の流れ
(1)書くべき事項を順不同で書き出す
(2)文章の流れを考えて、いくつかの見出しを仮決めする
(3)見出しの順序を付けて並べ替える
(4)内容をある程度書いてみる
(5)流れの自然さを考慮して順序とタイトルを決め直す
(6)書き進める
(7)見出し、順序に無理があるときは、随時並べ替える
(8)読み手にとって不要な内容を削除する
(9)推敲する
5.3 文書に必要な項目
(1)読む人に対応する
(2)5W2Hを意識したチェック
(3)文書の構成を明確にするためのチェック
(4)深みのある内容にするためのチェック
(5)特定の事項に関して記述すべき事項
5.4 句点・読点の打ち方と括弧
(1)句点「。」の打ち方
(2)読点「、」の打ち方
(3)句読点を省略する伝統
(4)句読点記号の種類
(5) 二重かぎ括弧
5.5 文章の修正
(1)チェック・校正リスト
(2)技術用語の同音異義語
(3)抜けている項目の探し方
(4)ソフトウェアによる自動文章校正
5.6 最後の文チェック
(1)読点「、」を検索して修正する
(2)句点「。」を検索して修正する
(3)改行マークを検索する
(4)全体を通して読み返す
(5) タイトルと見出しを見直す
(6)見た目をよくする
(1)技術文書の種類
(2)文書の保存
(3)文書の変更手続き
6.2 打合せ議事録
(1)記録するための力
(2)主観性と客観性
(3)記録で明確にしておくべきこと
(4)記録する方法と注意点
(5)記録の表現例
(6)承認、フォローと再配付
(7)逐一記録(録音複製)
6.3 取扱説明書、操作基準書
(1)操作基準書とは
(2)異常時の操作
(3)製造物責任と安全に関する記述
(4)操作基準書の主要な項目
6.4 実験報告書・論文
(1)実験報告書の留意事項
(2)記述すべき項目
(3)考察をとりまとめて結論づけるための要点(調査報告にも共通)
(4)学術論文
(5)技術論文
6.5 調査報告書
(1)留意事項
(2)記述すべき項目
6.6 稟議書(起案書、立案書)
(1)留意事項
(2)記述すべき項目
6.7 新規事業提案書
(1)留意事項
(2)記述すべき項目
6.8 改善等提案書
(1)留意事項
(2)記述すべき項目
6.9 公的補助金申請書
(1)留意事項
(2)記述すべき項目
6.10 トラブル報告書
(1)留意事項
(2)提出のタイミング
(3)記述すべき項目
6.11 特許申請関連書類
(1)特許のアイデア提出書
(2)特許申請書
(3)特許共同申請契約書
(4)稟議書
6.12 納入(見積・受注)仕様書
(1)仕様書作成での失敗例
(2)記述すべき項目
6.13 購入(引合・発注)仕様書
6.14 機器仕様リスト
6.15 各種設計図の補足書
6.16 出張報告書
(1) 工夫すれば格段の利用効果がある
(2) 文書作成のための基本機能
(3) 対話の効果的な利用
7.2 文書の作成手順
(1) まず自分自身で構想を練る
(2) トピックのヒントを得る
(3) 文献を調査する
(4) 構想を練る
(5) 論点を整理する
(6) 文書作成を進める
(7) 結論を熟考する
(8) 異なる文章表現を要求する
(9) 文書を校正する
(10) AIを読者と見立てた論点の確認と文章タイトル
7.3 文献調査のための要約
7.4 想定問答と感想の提示
7.5 翻訳機能の利用
(1) 翻訳の実施
(2) 外国語文の要約
(3) 翻訳技術の発展に伴う問題
7.6 生成AIを利用する上で注意すべき点
7.7 技術文以外の用途の文書作成
(1) 挨拶文の作成
(2) 童話の作成
(3) 古文・漢文解釈への利用
8.文章作成の勉強法
(1)文章をたくさん読む
(2)品質の高い内容の番組を視聴する
8.2 よく考えてたくさん書く
(1)常に気を付けて書く
(2)模範文をまね書きする
8.3 試験を受ける
(1)日本語検定(読売新聞・時事通信社・東京書籍系)
(2)日本漢字能力検定(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)
(3)文章読解・作成能力検定(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)
8.4 文章法の本を読む
8.5 文章講座を受ける
(1)講習会
(2)通信添削・インターネット講座
8.6 今から勉強していく方法の例
(1)まず復習をする
(2)自分の弱点を知り克服する
(3)ずっと気を付けていく
8.7 参考書
・練習問題(提出不要、自己採点式)
・演習問題(提出用、講師添削)
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