製品・技術
■IP試験
IP試験とは、電気・機械製品の筐体がどの程度異物(鋼球・銅線・塵埃・水等)の侵入を防げるか、その保護の度合いを等級で表すものです。
IPコードでは、塵埃などの固形物に対する侵入の保護度合いを6つの等級で、防水性を8つの等級で表します。
IPコードの表記は、第一特性数字は塵埃などの固形物に対する保護等級を、第二特性数字は水の侵入に対する保護等級を表します。 |
IP保護等級および試験可能サイズ(参考)
■耐水試験
自動車では、足回りの部品や前後のランプ類以外にもエンジンルーム内部やフロアパネルに取り付けられる部品は被水に対する性能が求められます。
この試験では、耐水性・防水性・耐湿性を評価します。
【試験用途】製品の耐水性、防湿性(筐体のシール性、密閉性)
【対応規格】JIS D0203、JIS C0920、IEC 60529
■塵埃試験(浮遊式/気流式)
塵埃の厳しい使用環境でも各種の部品が正常に機能することが要求され、特に自動車のエンジンルームは最も塵埃環境が厳しいと言われています。本試験は使用環境に合わせて耐塵埃性を評価することを目的とした試験です。
【対応規格】JIS D0207
試験設備紹介
塵埃試験機 | JIS D 0207準拠(スガ試験機製 DT-1CFZ) 浮遊式・気流式 制御切り替え方式 |
制御方式 | 浮遊式 F1,F2,F3 エアノズル方式 気流式 C1,C2 送風機式 |
砂塵種類 | 関東ローム(8種) |
温湿度範囲 | 常温常湿 |
サンプル設置エリア | 浮遊式 W550mm×D450mm 気流式 Φ300mm×H200mm |
予備孔 | Φ70mm 1個 |
通電端子 | ターミナル端子4個 MAX10A |
設備外観 |
気流式 架台 |
浮遊式 架台 |
対応規格 JIS D0207
大型塵埃試験機
槽内撹拌と休止を繰り返す浮遊式の試験機で1m3あたり2kgのダストを投入し、試料の上部より降下させることができる防塵試験機です。
【試験用途】車載製品の耐塵評価、屋外設置製品の防塵評価
【対応規格】ISO 20653、JIS D5020、DIN40050
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