事例
■キャス試験
キャス試験は、サンプルの腐食(さび)具合を調べるための環境試験です。
試験に使用する液は、酢酸を用いて酸性(pH3.1~3.3)にし、さらに塩化銅を加えた塩化ナトリウム水溶液であり、同様の試験である中性の食塩水を用いた試験に比べ、腐食促進試験として効果的で、短い試験時間で評価することができます。
ニッケル-クロム系めっき製品の評価や、プラスチックへのめっきの密着性、塗装・表面処理の耐久性、アルミニウムなどの金属の耐食性試験などに有効です。
■試験条件(例)
JIS Z 2371(キャス試験)準拠
・噴霧液:塩化ナトリウム 50±5g/L
塩化銅(Ⅱ)0.205±0.015g/L
pH = 3.1~3.3(酢酸酸性)
・噴霧室内温度:50℃±2℃
・噴霧量:1.5±0.5mL/h(80cm²)
■設備紹介
メーカ:スガ試験機
型式:CAP-90V-4 温度:50±1℃
噴霧液:キャス溶液
試験槽内寸法:W900×H600×D400(mm)
投入可能試料容積の目安:寸法:70×150×t1.0mmの基板で64枚
- サイト内検索
- クオルテック公式サイト
- 新着ページ
-
- 基板の実装不良における様々な観察事例②(基板要因) (2024年04月16日)
- 車載部品における、耐油・耐薬品性能の試験方法をご提案します。 (2024年04月02日)
- 高温と低温の液媒体へ浸漬を繰り返し、急激な温度変化を与える「液槽冷熱衝撃試験」 (2024年03月19日)
- ガラス材の内部にレーザ加工する事により、表面に凹凸のないマーキングが可能です。 (2024年03月05日)
- CP加工(イオンミリング)による超精密試料 (2024年03月04日)