イベント名 | レオロジーを特許・権利化するための 基礎科学、測定技術、知財戦略 |
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開催期間 |
2024年09月11日(水)
~ 2024年09月26日(木)
【ライブ配信】2024年9月11日(水)13:00~16:30 【アーカイブ配信】2024年9月26日(木)まで受付 (視聴期間:9/26~10/9) ※会社・自宅にいながら受講可能です※ |
会場名 | 【Live配信(Zoom使用)受講】もしくは【アーカイブ配信受講】 |
会場の住所 | オンライン |
お申し込み期限日 | 2024年09月26日(木)16時 |
お申し込み受付人数 | 30 名様 |
お申し込み |
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レオロジーを特許・権利化するための
基礎科学、測定技術、知財戦略
-そのレオロジー量や数値、特許として権利化できるかもしれません-
~粘度や粘弾性量の定義、測定技術とデータ解釈、メカニズムの基礎理論~
既存の材料であっても進歩性という観点でレオロジー量、
代表的な工業材料である高分子材料と微粒子分散系に絞り、
進歩性に基づいてレオロジー値を評価する手法、
高分子材料と微粒子分散系について粘弾性的現象論と構造論的メカニズムを
物性、測定方法、結果の解釈、、、、特許化できる、出来ないレオロジーの境目とは
○技術としてレオロジー量を測定するためのノウハウについて知見が得られるようになります。
○高分子材料と微粒子分散系について粘弾性的現象論と構造論的メカニズムとを知財という観点から関係づけて解釈できるようになります。
講師 |
千葉大学 名誉教授 工学博士 大坪 泰文 氏
セミナー趣旨 |
新材料の発明に際して特許を申請するとき、その請求項としては構造あるいは組成が主であり、物性はそれに付随するものとして取り扱われるのが普通です。しかし、ある機能を実現するためにレオロジー的性質が極めて重要で本質的である(臨界的意義を有する)場合、既存の材料であっても進歩性という観点から粘度や粘弾性などのレオロジー量が特許として権利化されることがあります。発明を特定するために数値範囲を限定した特許はパラメータ特許と呼ばれていますが、権利化のためには機能と数値範囲との関係を定量的に説明できることが要件となります。
本セミナーでは、工業材料の代表として高分子と微粒子分散系に焦点を絞り、レオロジー数値を特許とするために必要な粘度や粘弾性量の定義、測定技術とデータ解釈、メカニズムの基礎理論についてわかり易く解説します。特許においては科学的論理性の枠を超えて対応しなければならないこともあります。その経験とともに、特許戦略という観点から実際の事件にも触れますので、権利解釈とその判断についても理解を深めていただけるものと考えます。
セミナー講演内容 |
1.パラメータ特許の概要
2.粘度および粘度曲線の特許化
2.1 粘度挙動の基礎
1)粘度の定義とニュートン流動
2)非ニュートン流動(擬塑性流動とダイラタント流動)
3)粘度の時間依存性挙動(チクソトロピー)
4)技術用語「チクソ性」のあいまいさ
2.2 工業技術としての粘度測定法
1)JISに規定されている粘度測定法の特徴
2)B型粘度計における粘度測定
3)粘度の履歴現象と平衡流動曲線
2.3 高分子と分散系の粘度挙動に関する材料科学の基礎
1)高分子の分子運動と分子形態
2)低濃度高分子溶液のゼロせん断粘度と分子量
3)高分子鎖のからみあい
4)高濃度高分子溶液の非ニュートン流動
5)微粒子分散系における粒子間相互作用と凝集
6)凝集分散系の非ニュートン流動
7)降伏応力の測定と評価
2.4 粘度挙動に関する特許の例
1)粘度値による特許
2)流動曲線による特許
3)非ニュートン流動を要件とする特許
3.動的粘弾性値の特許化
3.1 粘弾性の基礎
1)弾性と粘性の基礎
2)粘弾性モデル(マックスウェルモデルとフォークトモデル)
3)動的粘弾性(複素弾性率)の定義
4)動的粘弾性曲線の特徴
5)動的粘弾性曲線による固体と液体の判別
3.2 高分子と分散系の粘弾性挙動に関する材料科学の基礎
1)高分子の分子運動と温度
2)無定形高分子における時間―温度換算則
3)高分子の粘弾性挙動と分子量
4)高分子における高次構造性と粘弾性
5)分散系における微粒子の凝集と三次元網目構造の形成
6)凝集分散系の動的粘弾性曲線
3.3 粘弾性に関する特許の例
1)トナーの粘弾性値に関する特許
2)粘着剤の粘弾性値に関する特許
3)高分子溶液の非線形粘弾性に関する特許
4.レオロジー特許に関わる具体例(事件)の解説
4.1 権利解釈と判断
1)異議申立と無効審判に関わる判断事例
2)効果(発明の課題)とレオロジー量との関係についての判断事例
3)官能評価に基づく数値限定発明
4.2 レオロジー特許取得に際しての経験と留意点
1)権利化しない選択
2)米国特許取得の経験談
3)学術論文と特許
□質疑応答□
※詳細・お申込みは上記
「お申し込みはこちらから」(遷移先WEBサイト)よりご確認ください。
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