【通信講座】
溶解度パラメータ(3D,4DHSP値)の基礎と
分散系における相分離性・付着性・分散性制御への応用
高分子ブレンド・コンポジットにおける相分離性・付着性・分散性の制御、
スラリーやキャピラリー懸濁液などの粒子分散液の分散安定化への応用
多くの事例と例題を踏まえ、分散系の不安定性や各現象の基礎から解説します!
第1講:溶解度パラメータ(3D,4DSP値)の基礎と求め方
第2講:高分子ブレンド・コンポジットにおける相分離性・付着性の制御と応用
第3講:粒子分散液の分散安定化と分散剤の選択指針
【得られる知識】
・SP値の基礎
・原子団寄与法による化合物のSP値の計算
・化合物や粒子表面のSP値の測定法
・高分子溶液・ブレンドにおける相分離性の制御と応用
・高分子コンポジットにおけるフィラーの付着性/分散性の制御と応用
・フィラー分散化のための表面改質法
・分散剤による立体反発安定作用と高分子ブラシ理論
・分散剤の働きと選択指針
・粒子分散液/キャピラリー懸濁液の安定性試験法とチキソ剤の選択
など。
開講日 | 2023年11月14日 (火) | ||||||||||||||||||||
講座回数 |
3回コース(11月14日~2024年3月中旬) |
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1口の受講者数 |
1口3名まで受講可能 |
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受講料(税込 |
1口 62,700円 ( E-Mail案内登録価格 59,565円 )
定価:本体57,000円+税5,700円 会員:本体54,150円+税5,415円
[1名受講も可能です] 定価:本体32,000円+税3,200円
金額追加で受講可能です
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スケジュール |
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受講条件 |
(1) PC の環境は必須です。 |
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教材 |
■製本版テキスト:各受講者1冊 Win・Macの両OS、スマートフォン・読書端末(iPhone、iPadなど) PDF(コンテンツ保護のためアプリケーション「bookend」より閲覧) |
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備考 |
□受講期間
お申込み後、お申込み受理の自動返信メールが届きます(申込期日:開講日当日まで)。 ⇓ |
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【講師への質問】 |
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お申込み |
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講師 |
山口大学 名誉教授 大佐々 邦久 氏
【講師紹介】
趣旨 |
溶解度パラメータ(以下、SP値)は、“Like attracts like.”、「類は友を呼ぶ」で示唆される異種材料間の親和性/類似性の尺度です。一般にSP値の近い材料同士は、よく溶け、よく付き、よくぬれます。SP値は、初めヒルデブランドらにより正則溶液(非極性)を対象に定義されましたが、その後ハンセンは極性材料に拡張し,いわゆるHSP値(3DSP値)として広く応用されています。さらにビルボアらは、酸塩基性を考慮した4DSP値への展開を試みています。
SP値は多くの化合物では原子団寄与法で推算できますが、一部化合物や固体表面では、プローブとの親和性を調べる実測法に頼らざるを得ません。しかし計算法や実測法で得た値は、手法によりかなりの違いが見られます。そこで材料特性に応じたSP値の求め方を説明したうえで、各手法の長所・短所や適用限界について述べます。
たいていの化学製品は、反応操作を除けば、「溶解/相分離」,「吸着/付着」および「ぬれ/分散」などの要素技術をもとに調製されます。SP値は、これら要素技術を横断的に解析・評価できる唯一のパラメータです。本講座では、様々な分散系、すなわち高分子を主とするブレンドやコンポジット、および粒子を主とするスラリーやキャピラリー懸濁液などで、どのようにSP値を活用すれば最適調製条件が得られるか、多くの事例と例題を踏まえ基礎から解説します。
プログラム |
第1講 溶解度パラメータ(3D,4DSP値)の基礎と求め方 |
<趣旨> |
<習得できる知識> |
<プログラム> 1. SP値・HSP値の基礎
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第2講 高分子ブレンド・コンポジットにおける相分離性・付着性の制御と応用 |
<趣旨> |
<習得できる知識> |
<プログラム>
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第3講 粒子分散液の分散安定化と分散剤の選択指針 |
<趣旨> |
<習得できる知識> |
<プログラム>
1. 粒子分散液の分散安定化 1.1 粒子分散液の調製工程 1.2 ぬれ/分散化の評価と溶媒選択 1.3 粒子間に働く相互作用力 1.3.1 ファンデルワールス力 1.3.2 ハマカー定数と有効ハマカー定数 1.4 静電反発力とDLVO理論 1.4.1 粒子表面の帯電機構と電気二重層 1.4.2 ゼータ電位と測定法 1.4.3 静電反発エネルギーとポテンシャルエネルギー曲線 1.5 高分子分散剤による立体反発安定化 1.5.1 高分子分散剤による浸透圧効果と体積制限効果 1.5.2 高分子ブラシモデルによる立体反発安定化 1.5.3 自己組織化単分子膜と高分子ブラシの形成 1.5.4 静電立体反発力とイオン性高分子分散剤の働き 1.5.5 高分子分散剤の最適添加濃度および枯渇凝集と疎水性引力 2. 分散剤の働きと選択指針 2.1 分散剤の種類と構造 2.1.1 界面活性剤タイプ 2.1.2 高分子タイプ 2.2 高分子分散剤の選択指針 2.2.1 高分子分散剤の構造 2.2.2 リビングラジカル重合による新規高性能分散剤の開発と応用例 2.2.3 高分子分散剤の溶解性/伸張性と相互作用パラメータ 2.3 分散剤の吸着特性 2.3.1 吸着等温線と吸着量の測定法 2.3.2 分散剤の吸着機構 2.4 SP 値を用いた分散剤の吸着性と分散安定性の評価 2.4.1 溶媒,分散剤および粒子間のSP値のバランス 2.4.2 ダブルハンセン球を用いたカーボンブラックの最適分散剤の選択 2.4.3 4DSP値を用いた最適バインダー(分散剤)の選択 3. キャピラリー懸濁液の分散安定化 3.1 キャピラリー懸濁液の特徴 3.2 第二流体の選択指針 3.2.1 SP値でみる溶媒,粒子,および第二流体間のバランス 3.2.2 降伏応力と第二流体最適添加量の関係 3.3 キャピラリー懸濁液の応用例 3.3.1 高密度・高電導度材料 3.3.2 高空隙率材料 3.3.3 食品用材料 4. 粒子分散系の分散安定性試験法 4.1 粒子分散系の調製における撹拌と混錬 4.2 湿潤点・流動点による評価 4.3 凝集・沈降法 4.3.1 濁度測定 4.3.2 界面沈降速度と最終沈殿高さ 4.3.3 フロック径分布 4.4 レオロジー法 4.4.1 流動曲線と降伏値 4.4.2 チキソトロピー・逆チキソトロピーおよびチキソ剤の選択 4.4.3 動的粘弾性 4.5 小角X線散乱 4.6 低磁場パルスNMR法 おわりに 参考文献 □ 演習問題・添削 □ |
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